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懐かしくておぞましい、最古の記憶。
私が能力者へ覚醒した事件。最初の家族を失って、醜悪から抜け出したあの日。
私は自殺した。
もっとも、肉体的に死んだ訳ではない。 ただ生きる気力を無くしただけだ。
生きながらに死んでいる、俗に言う生き死人になった。
―――コレは私が過ごした幼少期の出来事。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
あぁ、なんて気持ちが悪い人間だろう?
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私はコレまでに5つの家で過ごして来た。
一つは志乃神家と縁の深い九尾乃家の本家。二つめは今すんでいる寮。三つめ、自分で造った神社。
4つめ、自分のハジマリである福祉施設。
そして最後、かつての古びた教会。
福祉施設から神父に引き取られて連れて行かれたばかりの、最低最悪の≪家≫。
愛しきオンボロ教会。福祉施設から何人かの友達と一緒に私を引き取った神父は言った。
「これからココが君達の家だ」と教会の前で言った。「孤児院のようにするのだ」と真実と嘘を語った。
***。その時の私の名前は炎狐じゃ無かった。
連れて行かれた時に、二つ目の名前をもらった。福祉施設は番号制で、No.11091と呼ばれていた私は、素直にその名前を受け入れた。
「一応名前が要るな。ではお前はア……藍華。お前はい…伊瑠香。お前はう……羽衣」
名づけ方はあいうえお順だった。それは、福祉施設の番号と結局は同じことだと気付きもせず、愚かな私達は喜んだ。
仕事―――掃除に洗濯に雑用、そして何故か目上の者に対する礼儀作法を覚える事。施設では何かまずい事をするとお尻をぶたれたが,ココではそんな事はされなかった。お尻をぶたれたりしなかった。
もっとも不真面目だった海斗と呼ばれた子供は一日で両手の爪を全て失った。
二月程経過した辺りから教会に客が訪れるようになった。
大抵は身なりの良い紳士で、神父と何事か談笑しつつ、ひどく優しい目を向けて、子供達が働くのを眺めていた。偽りの無い慈愛に満ちた目を何故気持ち悪く思うのか、不思議だった。
食事は一日に二回、いつも干乾びたようなパンと具の少ないスープ。しかし偶に別の物が出てくる時があり特にホットミルクに蜂蜜を入れたものがご馳走だった。
ある日台所で残りを見つけてこっそり一人で飲んでいたら、神父にひどく殴られた。甘いミルクが胃液と混じって出た。その後、すまない、ついカッとなって。
そんなに飲みたいなら仕方ない、皆には内緒だぞ?と神父は優しく笑ってから台所の床に飛び散っている吐瀉物を指差して言った。
「さぁ、全部残さず啜りなさい。」
深月。「み」の子供。髪を切ってもらったり絵を見てもらったりした友達。ある日彼女は居なくなった。その日窓から見えたのは、来訪者に手を引かれて車に乗り込む深月と、それを笑顔で見送る神父の姿。
その後しばらくの食事は、かつてなく豪勢だった。深月の変わりに新しい孤児が施設から引き取られて悟ったのは、ココは教会ではなく牧場だったのだという事。
メスの子豚ばかりが出荷を待っている。
今回入ってきた中には、前の施設で一緒だった子達のほかに、純粋な、生粋ともいえる白い髪を持った子が居た。
私よりも年下のようだったが彼女は、教会に入ってすぐに行われる名付けに対し、
「私は舞依。それ以外の何者でもない」と言い切った。すぐに神父が力強く殴り飛ばしていたけれど、彼女は何処からか出した氷塊で神父をぶん殴っていた。
ちょっと痛快だった。
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ある日、深夜の礼拝堂で神父を見る。正面の壁に掛けられた、ひどく薄汚れた大きな十字架を見上げながら―――泣いて呟いていた。おぉ、神よ、私は罪を犯しています。お許し下さい。
驚いた、あんな彼にも罪の意識があったのか。人の心があったのか。この世に純粋な悪など無いのか。
そこで神父は自分が見ていることの気付き、涙に濡れた顔で抱きついてきた。すまないすまないと繰り返して―――そして唐突にその涙が消えた。
すまないすまない。やっと気付いた、お前には俺が一番なのだ、***。だからずっと売らずに手元に置いているのだ。
今まで寂しい思いをさせてすまない。これからはずっと一緒だ。あぁ、お前の綺麗な髪を見せておくれ。愛でさせておくれ。俺の恋人を思い出すのだ。愛しているよ。
……神父の、この男の、このゴーストにとっての懺悔とは、私に新たなる絶望を与えるという事らしいと知った。
自分を逃さぬ事を決意したらしい老神父が十字架の下で、十二歳の髪に触れる。
深月が居なくなって伸ばしっぱなしにしていた髪が神父の鼻に押し付けられ、すんすんと麻薬のように吸われた。そして私を組み敷くように押し倒し、服を剥ぎ取り始める。
汚い、と思った。内臓すら黄ばんだ便器に落として飽き足らない吐き気がするほど。
醜い、と思った。醜悪を記憶した脳の海馬を抉りとっても拭えない嫌悪感がするほど。
それは心の闇にゴーストをつけた男に対してだけではなく、私に対しても。
こんな、気持ちの悪い醜悪な老やに襲われ、それでもコイツに頼らねば生きていけない自分という家畜は。そしてそれを一次的に強いるこのセカイの理不尽さは・・・
あぁなんて―――――キモチワルインダロウ
遥か高みにある十字をぼんやり眺めて、醜悪な吐息を素肌に感じつつ、思う。
―――神様、自分は悪い事をしましたか?
臭い。気持ち悪い。吐き気がする。グロテスクだ。鳥肌が立つ。殺したい。おぞましい。
―――神様、コレは何の罰ですか?
死にたい。苦しい。舌が髪を舐める感触。虫唾が走る。舌が肌を、曲線を、先端を滑っていく。蠢く蛭の幻想。
―――神様、どうして助けてくれないのですか?
―――――神様、呪ってもイイデスカ?
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いたずらっ子だが時々常識外れの大ぽかをする。
動物の鳴き声で幾つかウソを教えられている。
(例:猫はメェ~って鳴くんだよっ!?)
スライムマスター(幻獣使い?)
最近は割とほわほわと彼氏に甘えている。