無

あははははははははははははははははははははははは
あはははははははははははははははははははははははは
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うん、駄目だ・・・・好き嫌い云々なんて問題じゃない。
そんな綺麗な気持ちじゃない。
単純にどこまでも研ぎ澄まされた身を焦がすくらいの独占欲。
駄目だだめだダメダ・・・・・・止めてやめてヤメテ止まって・・・・・・・
分かってた。分かってた筈だった。人を欲しくなる事ぐらい・・・！！
予想してた堪えられると思ってた。甘かった！凄かった！！痛かった！！！
紅く染まった手を抱えて。頭に上った血を落として。深く深く沈みこんで。
自分が脆い人間だということを再認識した。
人に執着することなんてこれまでも在った・・・・・でも、ここまで苦しいのは・・・・・・・無い。
無くしたくない。消えてほしくない。私を優先しなくていい。ただ、怖いだけだから。
紅に染まったナイフは片付けて。壊れた頭をもっと単純にして。
人が物じゃないことを・・・何度も認識しなおす。
知られたくない事も思い出したくない事も、何もかも曝け出せる訳なんか無い。
話す必要の無い事で、でも知られれば離れていく事は当然で、最悪の紅染めの記憶。
亡くした者を取り戻したい。誰かを代用品にして―――
落ち着け私・・・それは当に捨てた私だ。抑えなきゃいけない私自身のズレだ・・・
大丈夫・・・もうすこし、この紅を見てれば・・・落ち着くから・・・。
そしたら、いまのじぶんにもどれる・・・
落ち着いたら、誰かに手合わせを頼もう・・・身動き取れなくなるまで、戦えば・・・
きっとここまで落ち込まないから。