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雪乃・舞依と志乃神・晃の設定などを徒然と、いや適当に・・・。SSとかバトンとかで ============================================================  このブログにおいてある作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、作成を依頼したものです。  イラストの使用権は雪乃に、著作権は書いていただいたイラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ============================================================
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日常なくして生は無し。生無くして世に在るべからず。
戦いで傷付いた心を癒すためにも、帰る場所を見失ってはならぬ。
よって守るために拙者もゴースト退治に向けて日頃の鍛錬を怠ってはならぬ。
だから普段どおり鉄塊刃による素振り一万本を行なっておったでござるが・・・・・・

「・・・わんっ♪」
「何処のどいつでござるか御主は(汗)っつかドケ、重いから」

あと少しで終わるという所で唐突に現れたこの娘によって止められてしまった。
超低空からの殺人タックルというじゃれ付きからはじまる
マウントポジションによって物理的に止められた・・・が正しいのだが
拙者の知り合いにこんな奇怪な変人は居なかったはずでござるが・・・じゃぁ誰だ、コイツ?
悩み、考えているうちも娘は人の上で尻尾を振っていた。


「いきなり何してんのさ・・・まだここに入れるって決まった訳じゃないんだから、
じゃれついてないで早く頭首様に会いに行くよ?」

「めーじゅ・・・なんでござるかコレは?」

小さい身体の何所にそんな力があるのか。
起動していない状態では全く振り解けないほど固められた手足。
唯一出来る事と言えばただ相手を観察することだけ。
目に入るものは痛いほど蒼く染まった髪の毛と明るく青い瞳。
やはり見た事無いものだ。ここに居るということは何らかの欠陥持ちのはずだが・・・
特にその気配が見られない。そうそう在りえん事だが・・・迷い子か?
・・・・・・・・というかだ・・・・・柔らかい・・・というか、なんか肌色が多いというか。
まぁあれだ・・・


「何で首輪だけやねんっ!!」
「えっとね、まずソレは星詠・祈。暫定的に危険物扱いで
こっち(施設)に回されてきたから、よろしくだってさ?
首輪だけの理由は今まさに着替えさせてたから、
なんか『主の匂いがする』とか言い出して突貫していったよ?
で、他に聴きたいことはある?」

「あとは・・・コイツ何者か、は大方分かるけど。何でココに来た?」
「お察しの通り能力者だよ?狼と・・・なんか風の能力者みたい」
「やけに曖昧だな?クルースニクとエアライダーって所じゃねぇの」
「いや、何だかまだちゃんと知られてない能力者なのかも。
ココに来るまで、なんか変態に捕まってたみたいだし?」

「変態ねぇ?ここの方がよっぽど変態どもが集まってねぇか?」
「そうだね・・・変態度は記憶を失う前の明レベル?」
「前言撤回、よく生きてたな。この女」
「そりゃぁ・・・能力者って結構頑丈だからね?」
「ふむ・・・まぁ犬扱いだったろうな。捕まってたなら」

頭に手を伸ばして犬を撫でるように力を込めてグリグリと撫でてやると、
くすぐったそうに身を寄せながらも嬉しそうに微笑んだ。
その無垢な笑顔に少し――――忘れたはずの心の傷を抉られた。

「しかし・・・これで12人目でござるなぁ」
「あと、何人増えるだろうね?・・・とりあえず、一回当主様に会ってくるから、
撫でるの止めてあげて?じゃないと来てくれないだろうし」

「今度の世話役はお前なんだな。ま、適当にがんばれよ?」

撫でるのを止めて、身を起こして話し掛ける。その感触は少し名残惜しいが、
あまり触っていたら・・・また、バラシテシマウカモシレナイからそこは抑える。

「え、なんで僕が?僕はただ救出と連行任されただけだよ?」
キョトンとして呆気にとられるめーじゅ君・・・チミィ、何かおかしくないかい?
「え、だって今着替え手伝ってたろ?普通そんなもん任されんのは・・・世話役か兄弟だけで・・・?」
「あ~・・・うん、そりゃぁ、わかんないよね」
目を逸らしながら曖昧に視線を泳がせる。
「・・・・・・兄弟か・・・じゃぁ、お前じゃねぇな。順番からジェノ坊か、異世界じゃ仲良いから行けるだろ」
「はい、そこ世界結界無視しないで(汗)」

「でもさ、僕等の欠陥から考えて・・・今回の世話役になれるのは一人しか居ないよ?」
「九尾乃か?確かにアイツも人懐っこいが・・・犬娘と一緒にしたらまたアイツの欠陥が酷くなるだろ」
「久遠さんはケダモノ調教中で無理、舞依さんはさっき会わせてみたら壁にめり込んだ。ジェノは興味無いっていったし、僕は兄弟だからむり。舞夜さんは多分(身体の一部を)集めようとする、鴉さんは多分無意識に目を抉ろうとする。後の連中はとてもじゃないけど未だケダモノだから世話されないといけない」
「待て、何で俺の名前が省かれてるんだ」

そこで奴はニヤリと笑って言い放ちやがった。

「凌神さんだいぶ軽くなったよね?欠損状態が軽くなった最後のリハビリみたいなもんだよ?
もしバラしたりしたら、みんなで凌神さんを狩るから、がんばってね~♪」


さ、最悪だ・・・・その場で俺は・・・呆然と義弟を見送った。
去り際に、頬を舐めていった少女の世話をさせられるなんて・・・
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プロフィール
HN:
雪乃・舞依
年齢:
29
性別:
女性
誕生日:
1994/09/22
職業:
中学生雪女
趣味:
読書、スライム弄り、他人と(で?)遊ぶ
自己紹介:
外の事をあまり知らなかった為に人と上手くかみ合う会話が数人にしか出来ない。喋りも沈黙の多いまったりペースだが人を弄る時だけは素が出て一方的に捲くし立てて相手を貶める。
いたずらっ子だが時々常識外れの大ぽかをする。
動物の鳴き声で幾つかウソを教えられている。
(例:猫はメェ~って鳴くんだよっ!?)
スライムマスター(幻獣使い?)
最近は割とほわほわと彼氏に甘えている。
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