迷宮亭の変化

九尾乃「最近、うちに人がいないわね？　あ、チェック」

雪乃「里帰りと・・・就職で、空けてる・・・　残念、其処は通らないよ。もらうね」

九尾乃「あ、其処ビショップ効いてたのね・・しまったわ・・・」

雪乃「クオノ弱い・・・」

九尾乃「うるっさいわねぇ・・・　で、それ以外にも何人も居ないみたいだけど？」

雪乃「行方不明、後は部室とか・・かも　チェックメイト」

九尾乃「うそっ！待って待って待って！！」

雪乃「・・・待ったなーし♪」

迷宮亭・当主の部屋にて


九尾乃「それで・・・皆の居ない理由はハッキリしてるのかしら？」

桜耶「キッチリ～ばっちり～把握してるよ～？」

九尾乃「・・・アナタもずっと空けてたでしょうに、何処から情報持ってきてるのよ」

桜耶「とーぜん、きぎょ～ひみつ～♪」

九尾乃「ケチ（ぼそ」

桜耶「私は・・・不法入国でテメェを警察に届け出てもいいんだけど？」

九尾乃「冷静に話し合いましょう、まだ今なら間に合うわ。お願い、ソレはやめて！」

桜耶「よろし～♪　あ、コレが一応今の交流可能な迷宮亭の住人ね～（戸棚から資料取り出し」

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明珠　雪乃　九尾乃　若神　ジェノム

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九尾乃「・・・少ないわね、四分の一程度じゃない？」

桜耶「皆忙しいんだよ～？　生きるか死ぬかの瀬戸際な人も居るし～
　　　　私ももう少ししたらまたアパートの方に行くから、見終わったら棚に入れといてね～？」

九尾乃「またしばらく帰ってこないつもり？」

桜耶「こーちゃんさえ居なければ皆大人しいから大丈夫、大丈夫～
　　　　いってきま～す♪（ぱたぱた、バタン」


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九尾乃自室

九尾乃「・・・さて、何で居ないのかしらねぇ・・・１４人、いえ１３人も」
パラパラとめくってそれぞれの不在理由を探す。
九尾乃「義姉さんと姐さんは裏の家業をついで、ゼンちゃんは総纏めの身の回りのお世話。
　　　　　アスやんはチコちゃんの傷心旅行に同伴して行って、琉斗は病院の検査中＆願がお供
　　　　　当主様はさっき聞いたから…あらま、ワカ妹だけ里帰り中なのね？
　　　　　カラスは教会の手伝いで、志乃原ちゃん・・は空欄ね？ただの迷子なのかしら
　　　　　あと澄狩・・・は、あら・・？」

九尾乃「あらあら・・・・へぇ・・・それで最近見ないのねぇワンちゃんとアキラ」
ファイルを机に置くと傍に居た全身真っ赤な体毛に覆われた赤狼を抱き寄せる。
九尾乃「帰ってこれるかしらねぇ・・貴方の飼い主？（クスクスクス」
小さいながらもその笑いは、静かな部屋に響いた。

志乃神・星詠　崩落事故に巻き込まれた模様、現在澄狩と救助隊で探索中　
　　　　　　　　　３日目に志乃神のみ発見。現在療養中
　　　　　　　　　星詠はいまだ見つからず。既に助からないものと仮定