へたれてる刀士

志乃神の部屋・AM３：００

ハンモックに乗って揺られつつ、頭上の梁に腰掛ける読書中の青色な新人を眺めて呟く。
「晴れーのち・・・自殺願望」
「ころそうか？」
返事は短く、ソレも本気の声色で――
「・・・ここで何が有ったとか聞かないのな？」
「知らなくても死なせてあげるのに問題は無い」
「聞きたくねーの？」
「どっちかというとこの『雑学王！！今から使える雑学250発！』の続きの方が知りたい」
読んでろと言ったのはお前だが、とそのまま興味を失ったのか　また読書に戻る。

 

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新人の名前は至極簡単、と言うか･･名前が無い。
というかあんまし考えてないのか　自分の事をなにも喋らないため判別不可、というか。
一応館の中では名前を与えたが･･
・・・・さいしょはE:しゅうじんふく　のみ
せめてもっと身元分かるもの着けろよ！

志乃「・・・何処の刑務所から脱獄してきたんだ、コレ？」
ワカ「いや海に行ったら人探ししとって・・・ほら、この写真うちのワンコやろ？」
志乃「あ～、人狼騎士時代の写真･･よく取れたな」

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九尾乃がいつの間にか入り口に立っていて、
「あら、まだ血だまりになるほど斬り合ってないの？」
あっけにとられた顔でそうのたまりやがった。

「斬るほど精神力残ってない」
やる気の篭らない声が自分の喉奥から零れる。
うん、もうなんか色々駄目かもしれない。
また嫌われるまでの速度上がってる気がする。
というか色々人生的に死んだほうが良いかも知れない
と言うかもう良いや、そうなったらなったでそのまま死のう。
なんていうか直接その言葉聞くの嫌だし怖いしショック大きいだろうし
なんか色々だるいし　ライバルはライバルでつまらないし

「はぁぁぁぁぁ・・・・・また屋上から飛んでみるかなぁ」
（前回の戦績　屋上からの落下ダメ×３VS防具HP　防具勝利）
『意外と死なねーけど』

「嫌われたら･･･まぁ、その時は・・・飛んでも良いか
もう、4番目になるわけだし。忌み字的にノリで」

「地面に杭を並べて置いておくわ、このこと一緒に」
「より確実に死ねるように手伝う」

「・・・・まぁ、楽に死ねるならそれに越した事は無い」