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雪乃・舞依と志乃神・晃の設定などを徒然と、いや適当に・・・。SSとかバトンとかで ============================================================  このブログにおいてある作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、作成を依頼したものです。  イラストの使用権は雪乃に、著作権は書いていただいたイラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ============================================================
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・・・瞳を開けば見えるのは死人の声と恐怖。
ゴーストでもない、生の人間の絶望する悲鳴。
何が起きたのか理解しきらずに消えていく命の灯。
仲間に見捨てられた哀れな犠牲者。
誰が、コレを見て許せる?
 


誰が許せるか、友を見捨てて逃げた人間なんて。

「若、何が見える?」
感情を感じさせない硬い声音。
「死ぬ寸前の、被害者の状況や」
ニコニコと笑いながらこの気持ちを押し込める。

「若、何を見た?」
繰り返される人形の声。
「ゴーストに殺された時の映像やけど?」
同じようで違う質問、答えなくてもばれとるね。
「若、状況を聞いている。君は、何を見た?」
三度問いかける冷たい声に、溜息をついて答える。
「友達置いて逃げた薄情もんが見えとるよ」

「・・・不愉快そうな顔の元はソレか?」
「不愉快やなんて、めっそーも無いって。
 どうせ一般人やん?何も分からんうちに怖いなって逃げたんやろうし
 それにどうあってもゴーストは生者を殺してまう」
ケットシー・ガンナーを肩に乗せ、辺りに気を配る。
「しぬ・・・そういうのは関係なく、君自身が嫌いだから許せないんだ。
 どう見ても気にしていない顔では無い、心拍数、呼吸、その他が普段のデータとは著しく異なる」
「目ぇ、悪いんちゃうの?ボクはいつも通りやって」
「そうか、では今から独り言を言うが、キニシナイデほしい
殺したがると、殺してしまうでは、かなり意味合いが異なる」

自分とは別種の見通す漆刻の眼。
影武者として生まれた操り人形と生まれたときから死をみている僕。
見ているが故に似ている、鏡のような気味悪さ。
張り詰めた空気の中で、何処からか、鎖の音が響く。

そして世界は暗転し、違和感と違和感と違和感と悪意に満ちた閉鎖空間に取り込まれる僕ら。

「さて、お客も来たようだね、あとで気が済むまで語ろうか」
「語る事なんて無いって言うに。」
軽口を叩きあう僕らの前ににじみ出るように現れる一体のゴースト。
先の断末魔で見たのと同タイプの・・・地縛霊。
「あんさんには同情するけどね、そうせな苦しいんやろうし?」
「だが、人を襲うのはどうあろうとも許されない。否・・・許さない、だな」
「人の命が一番大事や何て思えへんけど、死人が苦しみながら残るよりは・・・何倍もマシや」

そして『彼女』に向けて一歩踏み出す。
迷わず―――怯まず―――逃げ出さず。
『彼女』は、そんな僕らを、実に何とも言えない様な、
楽しそうで楽しそうで、楽しそうな表情で出迎える。
己の姿を見て、逃げ出さない命。
その事実が心の其処から嬉しくて嬉しくて嬉しくてしょうがない、
そう言わんばかりの満面の笑みで、その姿にふさわしく子供のように。
ただ遊び相手が欲しかっただけの子供のように。
ただ甘えたがる幼い子供のように。

「ほぅ・・・殺してしまう事に気がついていない・・・否、ただ遊びたい。
その思いが残った結果がコレか」
「死んでしもうたことを知らんで遊んでくれる人をまっとっただけ、この子自身に悪いことなんてあらへん」
「痛みに耐える必要も無い、手早く終わらせてやろう」
だが少女も同じだった。多少引きつってはいるものの。この状況に血沸き、肉踊っていることが見て取れる。
喜色満面の笑みを『彼女』に対して向けている、
先ほどの冷淡な態度とは正反対の、それでも少女の本来の性質に似つかわしい。
―――そんな微笑。
その笑みは、正しく殺戮者にふさわしい。

「それでは・・・神狩りを開始します」

「ただの少女のゴーストやん・・・あんまり長引かせたらんようにしようや」
「私は獲物を差別しない。手早くしとめます」

始まった殺しあいは、終わる事なき闘争へ。
その間だけは忘れていられる。
少女を恐怖して、化け物と呼んだ被害者とその友達の非道を。
生前の知り合いである彼女を
記憶に残っていたであろう彼らを頼り、姿を現した彼女を
恐怖の眼で見た彼らを。

ボクは絶対に許さない。
人なんて信用が出来ない。
これだから、人間って奴は。
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プロフィール
HN:
雪乃・舞依
年齢:
24
性別:
女性
誕生日:
1994/09/22
職業:
中学生雪女
趣味:
読書、スライム弄り、他人と(で?)遊ぶ
自己紹介:
外の事をあまり知らなかった為に人と上手くかみ合う会話が数人にしか出来ない。喋りも沈黙の多いまったりペースだが人を弄る時だけは素が出て一方的に捲くし立てて相手を貶める。
いたずらっ子だが時々常識外れの大ぽかをする。
動物の鳴き声で幾つかウソを教えられている。
(例:猫はメェ~って鳴くんだよっ!?)
スライムマスター(幻獣使い?)
最近は割とほわほわと彼氏に甘えている。
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