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雪乃・舞依と志乃神・晃の設定などを徒然と、いや適当に・・・。SSとかバトンとかで ============================================================  このブログにおいてある作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、作成を依頼したものです。  イラストの使用権は雪乃に、著作権は書いていただいたイラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ============================================================
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私の記憶、根源に関わる記録。

*少々グロテスクな表現を用いる為、苦手な方は読まないようにお気をつけ下さい*

ーーーーー覚えている。あの日のことを。

毎晩通わされた、深夜の礼拝堂。その瞳に母親の姿を映した神父が自分の髪を嗅ぐ。
気持ち悪い気持ち悪い・・・
拒否は出来ない。一度拒否した時は、死を感じる程に殴られた。
気持ち悪い気持ち悪い・・・気持ち悪い気持ち悪い・・・
頬骨が折れ、熱を出し、殴られた片目が見えなくなるほどに。
気持ち悪い気持ち悪い・・・気持ち悪い気持ち悪い・・・気持ち悪い気持ち悪い・・・
耳にはすぅううっと息の音。首筋を身体を魂にまで這い回るのはおぞましい温度、感触、存在。
気持ち悪い気持ち悪い・・・気持ち悪い気持ち悪い・・・気持ち悪い気持ち悪い・・・気持ち悪い気持ち悪い・・・
礼拝堂の空気はひどく冷たく、自分を抱きしめる神父の重みを際立たせる。
死にたい・・・
醜悪で厭わしい支配者。吐き気のする行為ばかりを行う悪魔のような聖職者。
死にたい死にたい・・・
自分はぼんやりと見ていた。そう、礼拝堂の正面、壁の遥か高みに掛けられた―――
死なせて、死にたい死にたい・・・
ただの交差した二直線であり、聖性の象徴であり、この薄汚い醜悪な場所で拝される
死なせて、死なせて下さい。いっそ殺して欲しい。
唯一の神であるあの形を見上げて―――今日も呪っていた。
神様、何で助けてくれないの?
============================================
「教会の中のゴーストの数は?」
「ほぼ全員ゴーストの様だな、ユキノが中で調べているがあまり長くは持たんだろう
 さすがにあの子は小さすぎる」
「・・・何度も言うが私の日常を返せ、そしてさっさと私を解放しろ。
 さらにあわよくばテメェらしばき回してやる・・・」
「安心しろ、能力者となった時点でお前は人を守るべき存在だ」
一番ちっさい少女、しかし彼女がこの集団のリーダーらしい。
教会を見下ろす丘の上で、怪しげな子供三人が話しているのは、
あまりにも馬鹿げた襲撃だった。

そこにトランシーバーから連絡が入る。どうやら、中に潜入していた仲間からのようだ。
『こちら雪兎・・・一応、一般人だけは外に出してるよ・・・おーばー』
「こちら道化師 了解。無理せずダメだと思えばさっさと逃げ出せ。オーバー」
『了解。おーばー』
「こちらアルビノ 私の武器は今どこにある?オーバー」
『予定通り、くっつけて置いたよ? おーばー』
「クソッたれ、私の武器を何だと思ってる・・・オーバー!」
===========================================
ブツッ・・・・と音を立てて切れる通信。
「こっち・・・・もう少しで外だから・・・」
「どうやら、出られそうやねぇ?」
「カブト、暢気じゃのう・・・もうすこしで食われる所じゃッたのに」
「何で・・・・・・・・男の子がいるんだろ・・・」
「いや~、迷ってるうちにおなごと間違えられてしもうてね?で、お前なんかに用は無いわーって
食料庫に入れられてたんよ~」
「・・・・・・んー、やっぱり能力者かな・・・」
敵地の中で行動するには、あまりにも抜けた三人だった・・・。
===========================================

もう、神を呪うのにも飽きた。何もかも無意味なのだと悟った。
だからどうしようもなく馬鹿らしくなり、笑う。
神父が怪訝に眉をひそめる。さらにおかしくなって笑う。
くすくすきゃはあはと哂う。神父が怒鳴る。頬を殴られる。ソレがどうした、それでも哂う。口を塞がれた。
噛み付いてやった。腐った血の味。首を絞められた。息が出来ない。それでももう、どうでも良かった。
あぁ、面白い。―――、―――、――――。声にならない笑い声。苛立ったように手に力が込められる。
頭がぼぅっとしていく。動悸が激しくなっていく。あぁ、自分は死ぬんだ。死ぬんだ。死ねる・・・。
冷静にそう悟った時。
あと何秒哂えば良いのかな早くしてくれないかなと思っていたとき―――
びくん、と神父の体が震えた。
その時、自分は見る。至近にある、あの形を。
頭上から 今まで見ていた場所から 燃え盛り、音も無く落下してきたあの形を。
その下にあった神父の身体を、その重みで縦に叩き潰していた―――その形を。

《カニバル・クリーヴァ!!!》
《ナロウ・ナロウ・ナロウ・アビス!!》
ソレと同時に、ステンドグラスから、礼拝堂に突入してきた子供達を見て、
あぁこれが救いか、と・・・・・・
そして悟った。神父のコレは、教会の悪夢は、全て必要な苦難だったのだ。超常の存在に出会うことは、
救済される事は、きっと簡単には赦されない。苦難があったからこそ救済される。
そう、救済のために、苦難は無くてはならないものなのだ―――
そこで私は、へたり込んだ。

「苦難無くして救済あらんや、されど救われるとは限らないのだ。もっとシャンと生きて欲しいものだ」
「聖なるかな、流石にまっすぐ落ちるとはね?」
「一発でケリ着けられると俺様あんまりにも出番が無いんだけど・・・?」
「「知らんな、むしろお前だけは暴れるな。トラウマになるだろう」」
「ケチー!」
「他にもゴーストはいるだろう?」
「親玉的なヤツ倒した方が楽だろ~?」

「安心しろ、まだちゃんとくたばってない様だしな。そこの神父」
「「は?」」
呟くと同時に教会のドアが正しく開けられる。いや、正しくは、吹き飛ばされた。


「にゃーーー!!??」
「や-、ちょっとヤバそうやね。この状況」
「流石にこの数は相手にできんしのう・・・」
開いたドアから駆け込んでくるのは、潜入していた雪女と・・・ゴーストの群。

「ふむ~・・・狩り放題だな?」
「そんな暢気な状態ではないだろう・・・」
「いいから行くぞ、ユキノも大変だろうしな!!」

鈍く光る銀光と共に礼拝堂を所狭しと飛び回る純粋ゆえの狂気を秘めた子供。
周辺を守るように吹雪を生む小さい少女と、亡霊と化した少女達の動きを止め、狩り潰す、さらに小さい少女。
修道女の姿をした・・・十字架を抱いた黒衣の少女。
ただの少年達が・・・亡霊達を嘲笑うかのように・・・片付けて行った。

「お望みどおり、親玉だけは取っておいてやったよ?」

その一言で 最後に 残った 腐り落ちた神父に

肉厚で 長大な 刃が、襲い掛かった。

「ははっ・・・ははははは!!!
無様な豚だ!やっぱりそんなレベルか。お前みたいな豚はゴーストになる資格なんて無い、怯えて厩舎を逃げ惑うだけの弱者!さあ、さあさあさあ!!下等すぎるが故に遠慮なく、臭すぎるが故に慈悲無く、汚すぎるが故に手加減無く、皮を剥ぎ肉を削ぎ骨を絶ち分解し細分し、殺した上で殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺殺殺殺殺殺殺してやるよ、その命散らせ、即ち屠殺のハジマリ!!解体されて肉片と化せッ!!」

呟きは一瞬、≪カニバル・クリーヴァ(喰人調理法) 再現:豪快で乱雑な力任せの裁断(乱切りにしましょう)≫


足首を断つ。手首を断つ。脛を断つ。膝を断つ。太腿を、肘を、二の腕を、腰を、腹を、下腹部を、胸部を、肩を、背中を、はみ出した腸を、零れた肝臓を、脈打つ心臓を、首を、顔を、目玉を、骨を、脳を、太刀斬って―――
解体
、する。

「うく・・・くははは・・・カンリョー!完了!解体完了!!!」
「阿呆、調子に乗るな」
ドゴス!!
振り下ろされるハンマーによって大人しくなる少年

「生存者の救助が先、騒ぐのはあとにしなさい」
「・・・・・」(祈祷中
「いてェだろうが・・・・!!あぁ、もう、で、そこのガキ生きてるかー、俺様の声が聞こえてるか?
聞こえて無かったらもう一個穴増やしてや(ドゴズ
「シドには反省の色が無いようだ・・・クオノ、さっさと外に連れ出しておいた方が良くないかね」
「そうだな、少女。・・・名前は?」
「久遠・・・・・・苗字は・・・無い」

「久遠か、よろしい・・・では行こうか。姉上ならば良い引き取り先を見つけてくれるだろう」
「??・・・?」
「ココは、もうすぐ壊れるだろうからな」

「「いや、壊すんだけどね?」」

「という訳でさっさと出ようか。そこのトッポイ子らも同じくだ。死にたいのなら止めはせんが」
「ついて行って良いもんやろうか・・・(ぼそぼそ」
「まぁ、大丈夫じゃろ。それにどうせ行く当てもなかろ?」

============================================
「カニバル・クリーヴァ 再現:ミンチ用調理肉の製造法!!(何度も叩き潰しましょう)」
「教会区《奈落》・・・強打・火焔突き!!」

十字架と轟剣によって叩き潰される、教会の支柱・・・・
ココに、一つの教会の命は終わった。




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背後:今回はこんな所で、お疲れさま~?
シド:誰が喋ってるかわからねーぞ
カラス:まぁ、急ごしらえだしねぇ・・・
    もう少し暇が出来れば訂正をくわえてもらおう
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プロフィール
HN:
雪乃・舞依
年齢:
29
性別:
女性
誕生日:
1994/09/22
職業:
中学生雪女
趣味:
読書、スライム弄り、他人と(で?)遊ぶ
自己紹介:
外の事をあまり知らなかった為に人と上手くかみ合う会話が数人にしか出来ない。喋りも沈黙の多いまったりペースだが人を弄る時だけは素が出て一方的に捲くし立てて相手を貶める。
いたずらっ子だが時々常識外れの大ぽかをする。
動物の鳴き声で幾つかウソを教えられている。
(例:猫はメェ~って鳴くんだよっ!?)
スライムマスター(幻獣使い?)
最近は割とほわほわと彼氏に甘えている。
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